一般的にバッテリーグリップというと以下のようなモノを想像する。
上はBG-R10。キヤノンのR5/R6用である。
私はかねがね言っているのだが、この電池室挿入式のバッテリーグリップは何かいいことがあるのだろうか?
富士やパナのような底面の端子と接続するタイプの方がずっといいと思うのだが、カメラ業界は割と保守的というか、ユーザーが保守的なのでこれでいいのだろうか?
とはいえ、各社仕様が異なり、私はいくつかバッテリーグリップを持っているが、比較していきたい。
まずキヤノンである。
参考ページとして前述のデジカメウォッチを見てほしい。
電池室の蓋を外すというクソ仕様である。なぜかキヤノンはこのクソ仕様を延々続けており、理解に苦しむ。
次は、ソニーのA77のバッテリーグリップである。
こちらはなんと「電池室の蓋を外さなくていい」という素晴らしい仕様になっているのだ(赤丸の部分に電池蓋がそのまま収納される)!
あけたまま、突起をインサートすればいいのだ。なぜキヤノンはこれを採用しないのか。理解に苦しむ。
以下は参考サイト様。
ちなみにA900のバッテリーグリップも同様の仕様である。ちょっと見えにくいが、右側にくぼみがある。
だが、あろうことかソニーはEマウントでキヤノン方式に戻した。VG-C3EMは以下である。
同じサイト様が参考になる。
なぜ??? ホワイ??? である。
ソニーはミノルタ由来の素晴らしいUIを捨ててEマウントを始めたが、バッテリーグリップも素晴らしい仕様を放棄してしまった。Eマウントのバッテリグリップはキヤノン同様、クソである。
パナソニックと富士は非インサート方式である。以下はX-H1のバッテリーグリップ。
非インサート方式だと、底面の端子カバーをグリップに収納できるようになっている。
ちなみに、富士はバッテリーが二個はいるが、パナソニックは一個しか入らない。意味不明だ。
二個いれればいいじゃないか。なぜバッテリーグリップ装着時=二個という固定概念は堅持するのか。これまた理解に苦しむ。
というわけで、富士の非インサート式でかつ二個バッテリーが入る方式が最高かというと、違う。
私がこれまで触った中では以下がダントツである。
見たことない?
SAMSUNG NX1用のバッテリーグリップだよ。
これはパナと同じく1個しかバッテリーが装着できない仕様になっているのだが、非インサート式である。さらに、底面の端子カバーを収納するスペース(写真左側)があるばかりか、バッテリーグリップ側の端子カバーも収納できる(一体型になっている。赤丸部分)のだ! 完璧だ。
これで電池が二個入れば何も言うことはなかった!
上記のように富士の場合、外したバッテリーグリップ側の端子カバーをしまう場所がないのだ。
NX1はレビューでも書いたけど、ダイヤルでのAFポイント移動、レンズ側のi-functionボタンなど「そうだよ。それ」というUIを見せてくれた素晴らしいカメラだが、バッテリーグリップの仕様でも今のところ、ダントツである。
キヤノンとソニーには爪の垢でも煎じて飲んでほしい。
ちなみにニコンの仕様は知らない。