中央一点にしておいて、被写体をAFしてから、構図を変える。まあ昔からある手法だと思う。いつもそうしていた。
フォーカスレバーで移動するとか馬鹿くさくてやる気にならないからだ。
しかし、静物でもトラッキングを使えばいいという話をきいて、目からうろこだった。以前はこんなことを言っていたのに……。
私はAF-Cなど使わんよなあと思っていたが、そうか静物でももはやAF-Sの存在意義はないのか、と。
中央で被写体をトラッキングして、そのままAF-Cで構図を変える。
これからコサイン誤差もでないわけだ。
動体ならハズすようなカメラも静物ではハズすまい。
なるほど。
AF-Sは早晩なくなるのだなあと思った。それどころか、測距点が増えた関係で必要になったフォーカスレバーもお役御免になりそうだ。
キヤノンの視線入力や、そのうち搭載されるであろ音声入力があればAFはますます進化していく。
「電車」と音声入力し、AIが被写体を認識、複数認識した場合は視線入力で特定の被写体をトラッキングして、構図を決めてシャッターを切る。
親指AFも早晩死ぬ。
今ネックなのは被写体認識しても特定の対象を選択できないカメラが多いことだ。
人物が複数構図内にいる場合、特定の人物だけを認識してほしいとか、切り替えてほしいという要請に応えられるカメラは今のところないと思う。認識し、結局任意の人物をオートでトラッキングしてくれたら便利だろう。
よく撮影される人物をカメラが検知するようになるだろう。
すでにiPhoneの人物検知は高いレベルにあって、よくもまあ、こんな貧弱なデバイス(フェイスブックなんかはサーバの力を使っているわけだから)でできるもんだと感心する。
iPhoneにできて、一眼カメラにそれができないわけないだろう。
・そのうち一眼に搭載されるであろう機能
音声入力:前述の通り。
個人検知(AI)・登録(マニュアル):前述の通り。
被写体認識後の切り替え:前述の通り。
キヤノン以外も視線入力を採用:前述の通り。
ストロボなどのアクセサリとのBT接続:電動工具などに採用されているような形式。今もビデオグリップなどはそうだが。
グリップでのタッチセンサー入力:前述の通り。ワイヤレスイヤホンなどのボタンがたくさん搭載できないデバイスに見られるタッチ入力形式。タップ回数などによって異なった制御をする)によるボタンの減少(音声入力・視線入力も寄与するだろう)。
物理ボタンの排除:すでにiPhoneなどが採用しているセンサー式ボタン。これによって感触を変えることができる。シャッターフィーリングをユーザーが自在にできるようになる。
でもね、私は別にそんなもん要らない。
アマチュア向けデジタルスチルカメラはα900で完成したようなものだ。それ以上は必要なのだろうか。