古いデジカメの場合、今では高級機にしかついていないような装備が中級機、場合によってはエントリー機にすら搭載されていた場合がある。
1.アイピースシャッター
2.金属外装
3.AC電源ジャック
4.肩液晶
5.縦グリの設定
6.ボタン点灯
7.単三電池駆動用のケース
その代わり、稼働液晶、ライブビュー、Wifiなどがない。というか、そもそも高級機にだって存在しない。
特に、3と4はバッテリーがなくても稼働するため、明らかに使い勝手に影響すると思うが、最近はついていない。
というか、リチウムイオンが普及するまでは単三電池駆動デジカメは多かった。消費電力のでかいCCDでできるのなら、CMOSならもっと余裕じゃないのか? と思うが。
まあ、3はUSB給電が取って代わったのかもしれない。
1はミラーレス化して以降、存在そのものがもう意味を喪失したきらいがある。ただ、液晶だって紫外線には当たらない方が望ましいとは思うが。
2はコストの問題であろう。キヤノンは昔からエンプラが多かったが……。
4はフイルム時代ならエントリー機にもよくついていて、その流れのまま今もついているが、なぜか高級機の証になっている。
だが、富士機みたいに自由に表示がいじれるわけでもなく、固定表示のLCDがついている意味はあまり見いだせない(富士機はここを電池残量表示や、残撮影可能枚数にしておくと、カメラを持ち出す前に充電やSDを用意できて便利)。
ニコンもパナも固定表示LCDなんぞつけんでいい。
5はT-5やD780レベルですら縦グリを削除してしまった。
一昔前はエントリー機にも設定があることがあった。中級機以上は必ずあるモノだったと思う。
ただこれは単純に通信するボタンを実装しているだけで、通信自体はUARTか何かなので(解析が容易。オシロがあれば余裕)中華の偽物が大変多く、本来ならボれる商品だが、開発コストで赤字になっていると思われる。
6はあまり意味がない機能だが好き。
多重露光が通行人を消す裏技として紹介されていて萎えた
多重露光が通行人を消す裏技として紹介されていて萎えた。
昨日、行列だったかな、で、裏技をやっていたのだが、「スマホで撮影したときに通行人を消す裏技!」みたいなのをやっていた。もう聞いた瞬間、それ「多重露光」やろ……と思った奴はもうおっさん以上だったのかもしれない。
意図的に多重露光をしたことがなくても、撮影済みフイルムを使ってしまって、結果的に多重露光になった経験、フイルム時代の人間はあるんじゃないだろうか?
また、デジタルの場合、多重露光とデジタル合成の境界が曖昧なためか、作品作りにもあまり採用されないせいか、多重露光の知名度は若い子(30歳以下)ではゼロに近い、ということなんだなあ、と思った。
だって、裏じゃないし。表だし、と。
私自身はフイルム多重露光は意図的にしたことはないし、デジタル合成にしても、基本撮って出ししかしないため、オリ機のライブコンポジットを使ったことがあるくらいだ(これはデジタル合成かもしれんが、デジでは境界は曖昧だ)。
でも、常識だろ……と。
いにしえの常識はいくつもある。
パソコンのキーボードですら、若い子は知っていても、なじみは薄いようだ。だって学校の授業もタブレットだから……。
仕事で、新人の客先の人が、「古いウインドウズってよく知らないんです」といって、見た画面がWIN7だったときはもう、萎えたね。
いやでも、7がXP並に酷使されたのも、もう8年くらい前なので、18歳の新卒ならよく知らないかあ……と思った。
古いってのはDOS互換機にしてくれ。せめて!
坂中発進とかもだね。オートマはしなくていいから。AT免許なら存在も知らん(セミオートマは駄目っぽいけど)。いや、私だってマニュアル車は乗りたくないけども(ただでさえ運転は嫌いなのだ)。
あとは紐で付ける蛍光灯。蛍光灯も死んだ。もう見ないね。うちの実家でも一部屋を除き、LEDシーリングライトになってしまった。でもリモコンなくても紐ひっぱれば操作できるから、便利っちゃ便利なんだよね。古いのも。
フイルムカメラの作例とかいってるひとがたまにいるが、んなもん作例もクソもない
フイルムカメラの作例とかいってるひとがたまにいるが、んなもん作例もクソもないだろ、と。
フイルムカメラは同じフイルム、同じレンズ、同じ露出、同じ構図なら同じ写真が撮れる。ボディが違っても。
プロ機だろうがエントリー機だろうが。
もちろん、SSの関係で上位機種しかできない露出はあるかもしれないが、上記が同一なら写りは同一(シャッター速度やシャッター構造の関係で若干異なるかもしれないが大同小異であろう)になる。
だから「ボディの作例」とか言っても???だ。
これはフイルムカメラのパンフレットやカタログを見たらいい。
私の手元にはα-9xiのパンプがある。
作例はAF追従性、連写性能などを示す証拠画像として掲載されており、今のデジカメの写真集みたいなカタログと異なり、文字がやたら多い。写真は小さく、文字が大きい。
掲載されている写真もカメラ本体の写真も多く、今よりも本体のデザインがカタログでは重要視されていた。ジウジアーロデザイン! とか言っていたわけだが、現在はデザイナーの名前で売ることはない。
デジタル撮像素子は固定で外せない(Hasselbladなどのデジタルバックは違うけども)が、フイルムをかえれば全然写りは変わってしまうのだから作例の意味が現在とは異なるのだ。
本体デザインも空シャッターなんて言葉もあるように、無駄打ちしても無料のデジタルとは異なり、空シャッターで撮った気になるという行為が行われていた時代だ。
そして、有名デザイナーが携わったとかが宣伝文句になっていたが、今はさらさらそういうのはない。
オリPENがデザイン重視カメラ(質感も含めたもの。ZfcやZfは質感は無視されているので所有感ではなく、いわゆるインスタ映え目的=他人に見せるためのカメラであって、全然違うと思う)の最後だったと思う。
デジカメは機種というかセンサーが変わると上記が一緒でも写りが変わる。フイルム固定式カメラみたいなもんだ。
逆に言えば、こんどはレンズのテストに一般性がなくなってしまったともいえる。
同じカメラで撮影しないとレンズの比較ができない。
電子補正もあいまって、レンズの正しい評価が難しくなった(マルチマウントのタムロン、シグマレンズがマウントが変わると評価が変わってしまうのもそうなのではないだろうか。特にベイヤーのEマウントとハニカムのXマウントではシグタムの評価がだいぶん違うのはそのせいな気がする)。
レンズの作例があてにならん、ということだ。
富士はなるだけ電子補正しないという建前でこれを回避しようとしている。実際には補正していると思うが、無駄にでかいことを考えると本当にしていないのかもしれない。
E-300はオリンパス最後のCCD機だが、初期のクソみたいなCMOS機に比べ、CCDの末期(今も監視カメラなどには利用されてはいるがデジカメ界隈での話)であるだけに完成度が高く、このカメラでしか撮れないとして、今も一部で人気だ。
私も好きだ。
フイルムカメラの場合、フイルムさえ売っていれば、ボディを変えても同じ雰囲気の写真を得ることができる。
もっとも、フイルムの個体差はあるだろう。しかし、同一の配合の商品ならば、同じと見なしてよい。
しかしながら、撮像素子は数年で供給されなくなる。
ゆえに、フジカラーの写りよりも、CCDの写りのほうが早くに喪失してしまう可能性が高いってことだ。
実はCCDデジカメの写りを再現する方が難しい。古いセンサーは、一度製造が終われば、新規に生産されないから稼働する個体を探してくるしかない。
ここで富士のフイルムシミュレーションが脚光を浴びる。
機種毎に違いはあれど、センサーが変わっても同じような味付けになるようにしているのがフイルムシミュレーションである(まあピクチャーコントロールと何が違うんだという話だが)。
妄言と機能
世の中に数ある妄言の中の一つに「フイルムカメラの方が使いやすい」がある。
恐ろしいほどの妄言なので身震いしてしまう。
んなわけあるかい。
じゃあ幼稚園児に持たせてみろ。コンデジ否、スマホならすぐ使えるようになるだろうが、フイルムは無理だ。
フイルムが使いやすいというなら、パトローネの交換を幼稚園児にさせてみろ。うっかり裏蓋を開けてしまう可能性を考慮してみろ。背面液晶ではなくファインダーで撮影させてみろ。
妄言であることがおわかりいただけただろうか。
コレは個人的な雑感なのだが、この手の発言をしているのは高齢者が多い。
ようするに、「デジカメが多機能すぎて使えない」という意味らしいのだが、どんな高性能多機能デジカメだろうが、シャッター押せばいいだけなのであって、「全部の機能を使う必要はどこにもない」のだ。
脳と経験がおそらく30年くらい更新されていないのだろう。
機能が多い=難しいではない。
コレは論理破綻である。
「使わなければならない機能」ならそうだが、ほぼ99%の機能は使わんでいいのだ。
中央一点S-AFと自動露出とシャッターボタンだけ使えればいいだろう? 使わない機能は使わなきゃいいんだ。別に難しいことは何もない。
むしろ、誰がどう考えたって、ファインダーでは露出がわからず、露出計を頼るしかないフイルムカメラの方が「不便」で「使いにくい」のは明らかだ。
もちろん、私はフイルム撮影しないわけじゃない。
Aマウントは気兼ねなくフイルムでもデジタルでもボディ無視して、使えるので(EFこそ一番そうだが)ゴミのような価格のボディを買えばいいので、むしろ2CR5の価格にキレそう(現像プリントはまだいいが、なんで電池に1600円も払わないといけないのか)である。
ただ、フイルムを礼賛する妄言はいただけない。
各メーカーのファンミの様子を見る限りは、ニコンなんて老人会のようだった。
Xサミットには言ったことがあるが、まあ、私が若い方だったが、意外と老人はいなかった。いなかったからこそ、富士の今の躍進がある気がする。
ニコンは2ダイヤルに固執しているのも、このあたりの、多機能性と使いやすさは無関係であることがわからない老人を相手にしているからなのだろう。
実際、私はほとんどの機能は使わない。
使わないので、最近GRIIIにはNDフィルターが内蔵だったことを知ったり(AUTOになっていた)、H1の動画撮影はタッチパネルが基本と四年目にして知ったりする始末だ。マニュアルなんぞ読まないしね。
1DXはぱっと見、うあわあとなるが、ごちゃごちゃボタンがついているせいだ。レリーズボタンを押せば写真は撮れる。
写真を整理していて、A900の画像に混じって、とてもよく解像してはいるがプリントして5年くらい経ったような質感の写真があった
写真を整理していて、A900の画像に混じって、とてもよく解像してはいるがプリントして5年くらい経ったような質感の写真があった。
コレ絶対A900で撮ったものではないな、と確信したが、解像の点、ディティールの点ではA900の写真よりも優れているように私には見えた。DT 16-50のAPS-Cクロップよりはどう考えてもよい写真だった。
Exifを見ると、E-3とあった。
おかしいな。E-3はもっといまいちな写真しか撮った覚えがないが……。
私は後悔した。E-5があるのでE-3は売ったのだ。
他のE-3の写真も見たが、まあノイズは多いし、カスれている。だが、いい写真もある。
以前、Eシリーズの失敗は写真性能ではなかったんではないかと述べてきたが、まあ当たらずも遠からずな感じである。
出来の悪いパナセンサーでフルサイズのA900と互角なのは驚いた。
もっとも、私はフルサイズ用はミノルタ製しか使っていないため、オリンパスとコダックの提唱したテレセントリック性がこの頃は大きな意味があったのかもしれない。
ちな、下の画像はE-5のものであるが、ディティールは細かく、立体感もあり、メリハリがきいていて、素晴らしいな……高感度耐性以外は……。
よくもまあ性能の悪いパナソニック製センサーでここまでやれたよとオリンパスを褒めたい。
E-5はE-3と比べて若干コストカットされている気配がするが、E一桁機は高級感があっていいよね。
A900の持病?
もともとソニーAマウントはダイヤルのハードウェア部分というか、質感はいいのだが、操作性が悪いと評判である(A77はもっさりしている。
A700はそんなことはない)が、A900はこれに加えて、非常にダイヤルのチャタリングがおきやすいのではないか? と思う。
中古でA700一台、A77二台、A900三台を買ったが、ダイヤルがチャタっているのはA900だけで、2/3がチャタっていた。特に一台はフロントもリアもチャタっていた。
ちょっともろすぎないか。ショット数も1万前後で非常に多いわけでもない。
一番収集したであろうフォーサーズだが、オリンパスのEシリーズはE1、E3、E5、E300、E330、E520、E620、パナがOEM供給を受けたL1三台、L10二台のうち、チャタっていたのは0だ。
他にも中古のコンデジ、Kマウント機、ミラーレスになってからはPENやNikon1シリーズなども買ってきたが、一台もチャタってはいない。稼働しなかったジャンク品はわからないが……。
なので、A900のダイヤルチャタリング率に驚愕している。
価格comでもダイアル故障はあるあるらしく、新品購入半年でチャタった例もあるようだ。
これはあくまでも私見なのだが、A700、A900、A77を手に持ったとき、一番ショボく感じるのはA900だ。
一番安っぽく感じる。
なんでかはわからないが、バッカンバッカン五月蠅いミラー音もチープさを助長している。まあ、A77にはクイックリターンミラーなんかないんだがね。
ついでに、A900のうち一台はモードダイヤルまで異様に堅く、がりがり言う始末だ。
私はA900の描画とファインダーは評価しているというか、気に入っているのだが、正直、センサ―以外の部分でいえばA700の方が優れているように感じる。
AFもA700はスッパスッパ決まる(20年近くまえの機種のくせして、AF-Sクソ早くて笑う)が、A900はワンテンポ遅い。
Nikonの勢いすごいな
ますます感じるよ。このあたりはミラーレスに纏わる技術的な向上もあるのだろうね。もちろん、キヤノンがLレンズで高倍率ズームを出してはいるけども、1.5キロくらいあったはずだが、28-400で700g台ってのはトチ狂ってないかい?
Zマウントはかねがね興味があるが、いまいちボディがなくて二の足を踏む。
というか、XマウントだってT5以外は禄なラインナップがないし、ディスコン祭りだし、MFTだってOM-5は二度目の焼き直しで買う気も失せるし、OM-1はお呼びではない。E-M1IIと大差ないではないか。パナボディもG9シリーズはでかいんだよ……。
いや、マジで禄なボディがあるのってSONYだけじゃないの?
Z8? うーん。二度もリコールがあったし、Z9と価格差がそんなにないし、でかいでしょう?(APS-CであのサイズのH1を絶賛しているやつがいう台詞ではないが……) Z5がもう少し高感強いか、Z6IIのAFが他社並みなら即買いだったんだけどね。
とはいえ、ニコンは攻めているなあ。
ついにタムロンからも出るらしい(OEM以外で)。
www.tamron.com
ニコンは数年前には私、倒産するんじゃね? っていってたけどほんと時流が読めないわあ(私が買ったカメラはたたき売られる法則)。