TTartisanはマニュアルフォーカスレンズなら使ったことがあった。
まず、質感の良いメーカーだ。
無知な人間なら、カールツァイスだよとでも言っておけば信じそうであるし、中国製レンズはおしなべてデザインがダサいのだが、ダサくない。シンプルだ。
そんなTTartisanが満を持してAFレンズ市場に参入した。
現在中国製レンズもAF化が止まらない。
YONGNUOとViltroxは一歩先を行っていて、YONGNUOに至ってはMFT用のズームレンズを出すらしい。
まあコケるとは思うが……(同じズームレンジに12-40 f2.8が存在し、ヤフオクでなら4万円で買えるのに、わざわざYONGNUOの標準ズームを買う馬鹿はいまい)。
Xマウントは他のマウントと違い、純正が不甲斐ない(シグマ18-50は大ヒットだった。なにせ2023年で最も売れたレンズらしい。それもこれも、純正の標準ズームが不甲斐ないせい)ため、Viltroxが唯一幅を利かせてきたが、TTartisanもZやEではどうなるかわからないが、少なくともXでは一定の地位を築きそうだ。
なぜか。
純正の27mm f2.8との比較である。
まず価格が歴然と違う。
純正は約6万円、中古価格でも4万円だが、TTartisanの27mmは新品でも3万しない。
価格なりにチープなのかと思えば、そうではない。ビルドクオリティの高い金属鏡胴で、フジツボフードも付属している(TTは質感に気を使っていて、金属フードや金属名ねじ込みキャップなどを用意してくる。日本メーカーではありえない)。
小さいレンズなのもあって、チラ見でまず純正かどうかの判別はできまい。
また、ピントリングはまるでマニュアルフォーカスのような抵抗があり、純正のカリカリした安っぽいリングと相まって、あエンコーダーだ、と思明らかにわかるものではなく、こちらはTTartisanの圧勝だ。
ただ絞りリングは使いにくい。
AFはほとんど差がない。
寄れないがこれは純正も同じだ。
映りに関しては比較しようにも、純正を手放してしまったので印象論にはなるが、純正の方がよく映っていたように思う。
しかし、純正にしても27㎜はハっとするような描写のわけでもなく、パンケーキなのがウリなわけだから、まあ、及第点だろう。
このレンズは買いか?
私は買いだ、と思う。純正にこだわらず安く上げたい人はぜひ。
特に度重なる値上げでXマウントレンズは法外な値付けになっているので、サードの付け入るスキだからけだ。
人気の35mmf1.4なんて最初の値付け(実勢価格)が49,000で現在の最低価格が価格comによると78,000(まともなカメラ専門店で85,000、ヨドバシで94,000)だ。
私は3年くらいまえに56,000で買ったが、当時はヤフーショッピングのポイントがまだ強く、20%近くついた上に、1万円キャッシュバック中だったので、実質35,000くらいで買ったので、今の値付けを見ると驚愕する。