旭光学(ペンタックス)がデジカメ関連でやってきたことは失敗ばかりだ。まあ、これだけデジタルの時流を読めていないなら会社が無くった上、シェアも減り続けて然り、である。
失敗は次の四つである。
- 撮ってもEG
- MZ-S
- Q
- K-01
まず、1だが、
撮ってもEG
プリント代が付属する以外、画素数も悪く、価格は写ルンですと大差なく、デジタル化する意味が消費者側に全くないという代物である。
こんなもんを2001年に出すというのか??
今回の「ネットプリント」では、カメラ返却時にメールアドレスを記入の上、申し込むと、画像データがサーバーに登録される。返却後約1週間で、サービスサイトにアクセスするための仮IDとパスワードがメールで送られてくるため、ユーザーはその情報を元に、正式なIDやパスワードを作成し、サービスサイト上から焼き増し注文が行なえる。また、データのダウンロードも可能となる。
今でこそ当たり前だが、当時これは厳しい。
ネットリテラシーを持っている人間が少数の時代だし、そういった人間はすでに何らかのデジカメを保有していただろう。
続いてMZ-Sだが、幻のK-1と呼ばれるものだが、高価になるからフイルム機で出すという判断が全くもって謎である。意味不明である。
CONTAX Nと違い、レンズ資産はあるんだからAPS-Cででも出しておくべきだったし、当時はフルサイズ機なんてどこも高いのだから、高いから出さないは意味不明だし、フイルム機で出すとは理解不能を通り越して呆れるしかない。
CONTAX Nのようにほとんど変えずにデジタル機を出してもよかったわけだ。最初デジタル機として設計されたのなら、可能だったはずだ。
この謎判断は結局、長く尾を引くことになる。
続いてQとK-10だが、ミラーレスに対する判断があまりにも間違いが多すぎる。
ファインダーを搭載しなかったのはミラーレスを交換式コンデジとしか思っていなかったことを如実に物語る。
オリンパスの開発陣がE-300をリリースしていた時点で、インタビューに対しEVF時代はすぐくるというような一眼レフ否定発言をしているのと対照的である。
Qは発表の2011年の時点でこの判断しかできなかったのは、あまりに酷い。すでにPENやGMがあったはずだからである。
先見の明がないのは仕方がないが、撮ってもEGにせよQにせよ、MZ-Sにせよ、すでに他社が進んでアプローチをしている中、判断を誤るのだから、先見の明がないどころではない。
時流が読めないのだ。