カメオタは勘違いしているのだが、デジカメこそ、ソフトウェアありきの世界である。
自動車のような外部にメカ的に働きかけ、また物理的な数々の影響をメカトロニクス設計を取り払うことはできない。
実際、テスラはこのメカトロニクスで大きく苦戦したようで、ソフトウェアとモーターがあっても自動車は作れない。
しかし、ソニーやサムスンからセンサーさえもらえば、カメラはつくれる。
電子手振れ、メカシャッターレスだった場合、物理的な要素は光学レンズだけで、また車のように双方向でシステムと外界が相互作用を起こすこともなく、カメラはただ「受け身」である。
受光するだけなのだ(例外はストロボだが、ストロボはエレクトロニクスである)。
レリーズボタンやコマンドダイヤルは単なる電子スイッチ、エンコーダーにすぎない。もちろん感触を調整する必要はあるが、メカトロニクスというほど大仰なことではない。
かつて、カメラとは暗箱であった。
そのあといろいろとメカがついていったが、ここにきて再びメカ部は少なくなっている。
あのライカやツァイスは物理ボタンを少なくし、タッチパネル主体の操作体型になってきている(カメオタはボタンを増やすとM型の美しさがーとかいうんだろうが、似非巻き上げレバーなんてクソダサいもんつける時点でセンスがない)。
ライカSLなんて物理ボタン少なすぎ、操作性が悪い。まるで、見た目もそうだが、YI M1のようですらある(M1自体がライカのパチモンではあるが)。
スチルカメラは儲からないので、中国もぜんぜん参入してこない。
YIは一機種で終わったし、meikeは続報がなく、シャープもMFT機はもう開発やめたんではないか? と思う。
ビデオカメラはどうももうかるらしく、アメリカのベンチャー由来のREDなんかがあるわけだ。
デジカメは最早ソフトウェアの時代なのだが、中国が本気で参入してこないほどの衰退市場だというのはある意味幸福だ。