Camalpaca

なんかアクセスが増えて驚いてます。多くの人が見ていると思うと急に過去の文章が恥ずかしくなってきたので、誤字脱字とか雑な改行や色変えとか直そうかなあと思います。よろしくお願いしますね。いったん修正した記事も戻していくので、また来てくださいね。

キヤノン RF24-105mm F4-7.1 IS STM

 キヤノンは、これをキットレンズにする予定なのかもしれないが、愚策だろう。
そもそも、テレ端7.1はあまりにも暗い。キットレンズということは、初心者用であり、初心者はズーム倍率を気にするため、F値の訴求力は低い、そういう意見がinfoでは多いようだ。が、この認識は間違っている
 ヨドバシのカメラコーナーで2時間ほど暇をつぶしたが、いまどきのカメラコーナーには、いかにもなおっさんよりも、女子が目立つ。カップルも目立つ。そして、彼女らは、F値を非常に気にしている。
 もちろん、彼女らの認識は「F値=(即ち)ボケ」であって、認識が少し間違っている気がするが、F値の訴求力は決して低くない。逆に、望遠になったらボケますよ、という説明のほうが難しい(ボケに関与するパラメーターがF値だけだと思っているケースが多い)。
 小型軽量であることをF値トレードオフとする意見もinfoに多かった。これも間違っている。カメオタの線引きは、交換式カメラのなかで引かれるのかもしれないが、パンピーの線引きはそこにはない
 コンデジとレンズ交換式の間にあるのだ(人によっては、コンデジを「デジカメ」と呼び、ミラーレスだろうがレンズ交換式を「一眼レフ」と呼ぶ)。だから、500gのレンズも300gのレンズも「でかいレンズ」でしかない。そもそもパンケーキレンズでもない限り、パンピーからするとでかい。
 このレンズを小型軽量と考えるのはカメオタだけだ。どう考えても、スマホまたはコンデジを常用するパンピーからすれば、誤差の範囲内のでかさだ。
 カメオタにとって、小型軽量―普通―大きく重いという感覚があってとして、これをパンピーにの感覚にすると、でかい―かなりでかい―無理になる。また、パンピーの多くは夜景と子供を撮影する。これらの撮影に、F値は重要なのはずだ。
 特に子供の場合、SSは重要で、そのためには明るいレンズである必要がある。

 描写力とかそういうのは、あまり関係ない(子供の顔が被写体ブレするほうがずっと問題だ)。被写体ブレ、ISO上昇によるノイズ、これらはオートモードで撮影するパンピーによい印象を与えない(往々にして、各社のオートモードはすぐにSSを下げる傾向がある)。いくら昨今のセンサーが高感度に強くなったといっても、7.1で室内で子供を撮ってみたらいい。
 ISO爆上げなら、フルサイズの意味もない(フォーサーズとかAPS-Cの明るいズームで低いISOで撮っても変わらない)。
 そして、パンピーはフルサイズ=いい写真が撮れるだと思っている。しかし、実際にはISO値があがりすぎて、RX100で撮った方がノイズレスになるだろう。このレンズはあまりにも「カメオタが考える初心者向け」すぎる。ズレているのだ。

EFレンズにはもっとまともなのがあるじゃないか(軽くて小さい)。EFレンズの場合、焦点距離は28スタートかもしれない。24スタートの重要性なら、カメオタはみんな知っている。しかし、パンピーには関係ない。
 4mmの焦点距離の差など、パンピーにはどうでもいいことだ。
 やはり、ズレている。

 最近、オリンパスもズレたレンズをリリースした。12-45 F4 PROだそうだ。
 一体全体どこ需要なのか。12-40 F2.8 PROがあるのに。これまた、infoでは「小型軽量!」と言っているが、5chでは冷静な意見が多い。本当に、どこ需要? と思う。ぶっちゃけ、別に小さくない。F2.8でどう考えても問題ない。
 フォーカスクラッチは省略されているし、値段も5万くらいならいいかもしれないが、F2.8とあまり差がない。というか、F2.8を値上げして、わざわざ廉価PROレンズを突っ込んできたようにしか見えない。

 小型軽量だから持ちだしたくなる? すでに、F2.8の時点で小型である。これ以上、小型ならキットレンズのパンケーキズームもある。あいつはあいつで、よい写りをする。F4 PROは、あらゆる面であまりに中途半端だ(12-100のような焦点距離もない)。  
 多分、売れまい。
 こんな「くだらんレンズ」なんぞ出していないで、MFTの利点を生かした望遠レンズをもっと出すべきだ。
 標準ズームはすでに12-40 F2.8 PROが強すぎる。これ一本で何でもできる。12-100もある。ないのは100以降の倍率の高い廉価ズームだ。75-300しかないじゃないか。ズレたレンズを出しているから、部門の経営が傾くのだ。ややもすると、キヤノンも傾くのじゃないか。