PENTAXはタムロンやトキナーのOEMどころか、ほとんどリネームのようなレンズを出している。これをPENTAXの開発力の低下と嘆くカメオタがいたが、そうじゃない。
「カメラブランド」としてのPENTAXはとっくの昔に光学機器開発能力はなくしている。
私は仕事柄、光学機器を扱うが、PENTAXブランドはよく見る。しかし、これはあくまでも「ブランド名」だ。カメラブランドとしてのPENTAXは、HOYAに光学機器開発能力を吸われたあとの「出涸らし」に過ぎない。それを奇特にもRICOHが買ってみた、というだけの話。
同様のことはLeicaにも言える。倒産したライツ社のブランド名Leicaを使用している企業は複数あり、ライカカメラ以外に、ライカジオシステムズ、ライカマイクロシステムズがある。
PENTAXと同じで、光学機器メーカーとしての「Leica」はライカカメラではなく、ライカマクロシステムズとライカジオシステムのほうである。
ライカカメラは「出涸らし」である。だから、「Leicaの光学機器は性能がいいが、『ライカカメラ』に高い光学機器開発能力はない」ということ。