感度のことをISOと呼ぶがこれがとんでもなく気持ち悪いのは私だけだろうか。
USBメモリのことをUSBと呼ぶのも気持ち悪い。
これらに比べれば、ミラーレスを一眼レフと呼ぶのは全然OKだ。
というのも、ミラーレスを一眼レフと呼ぶのは本質的な部分は間違っていないが、感度をISOと呼び、USBメモリをUSBと呼ぶのは本質からして間違っているからだ。
ミラーレスもカメラはカメラである。
最近のミラーレスは外見も昔のフイルム一眼レフそっくりなのも多く、カメラに詳しくないなら一眼レフと呼んでしまってもいい。
しかし、ISO感度の場合、ISOと呼べばそれは「ISO規格」という意味であり、略し方が間違っている。
USBメモリも同じで、USBはケーブルの規格である。メモリの部分が本質的な部分だ。
いってしまえば、ミラーレスをミラーとかレスと呼んでいるのに等しく、ぶっちゃけ何のことかわからない。
いきなり、ISO! といわれてもわかるわけないし、USB! といわれてもわからん。
しかし、一眼レフ! ならまあ、カメラなのだなとはわかる。
ISOは規格の名前なので、事務処理規格やチェイルドシートの標準規格もISOだ。ISOはこの世に溢れている。
USBはまだましだが、ケーブルを指している可能性は捨てきれない。
なので、ボタンにISOと書いてあるととんでもなく気持ち悪い。
英語ではFilm Speedという。
おい待て。これだとShutter Speedと混同する。
一方、ドイツ語ではFilmempfindlichkeitといい、直訳するとフイルム感度である。韓国語や中国では光感度という。
で何が驚くって、日本語のWikipediaがないんだよ。正確には日本語版だけISO感度とか言っちゃってるから他言語とリンクしていない。
で問題はデジカメになったとき、フイルムではなくなったということだ。
欧米の言語はもれなく、フイルム感度と呼んでおり、日本語でもかつてはフイルム感度と呼んでいた。
そのままでもよかったのだろうが、フイルムでは変であった。
そこでドイツ語でもISOempfindlichkeitと呼ぶようになった。英語でももちろんISO speedである。
んで、ISOと略された。マジキモい。
まあ英語圏の犯行だろう。
英語はなぜそう略すの? 馬鹿なの? という略称をよくする。
たとえば、Phone。もともとはTelephoneである。
これはラテン語で、tele-(遠い)phone(声)という合成語で、早い話「遠い」ところの「声」が聞こえるアイテムという意味だが、なぜかPhone、つまり「声」と略した。
乗り合いバスのバスもそうだ。これもともと、ラテン語のomnibus(みんなのために)であり、-ibusは~ためににあたる部分なのだが、busと略した。アホなのか。略するなら、omnだろう……。