Camalpaca

なんかアクセスが増えて驚いてます。多くの人が見ていると思うと急に過去の文章が恥ずかしくなってきたので、誤字脱字とか雑な改行や色変えとか直そうかなあと思います。よろしくお願いしますね。いったん修正した記事も戻していくので、また来てくださいね。

コンデジは本当は需要があるのではないだろうか

 コンデジは本当は需要があるのではないだろうか。

 各社全くコンデジを更新しないので中古価格がえ~……という具合になっている。

 キタムラで美品のパワーショットG9XM2が7万円台で売っている。え……5万くらいで売ってたやつだよ?

 X100Vだけじゃなく、軒並み高い。
 XF10は9万円という法外な価格だし、供給の落ち着かないころのGRIIIは15万を超えていたし、GRIIも良品9万円にくらいだ。最後らへんは5万円台だったと思うんだけど……。

 さらに驚くのはIXY650の新品が3万円台なのだ。IXYなんて1万ちょっとで買える安コンデジの代名詞でしょ。

 ビデオカメラも異様なほど選択肢がなく、パナは5年以上前の機種のマイナーチェンジ、ソニーは数年更新なしだが、ビデオカメラの需要も運動会などを見ている限り、あると思うんだけどね……。

 株主とか経営者ってのは、案外モノを知らない(お金持っているだけの馬鹿が多い)ので、スマホによってコンデジは駆逐された論を一番信じているんじゃないかね。日経も言ってるし。
 でもそうじゃないと思うんだよね……。

 GRIIIが供給不足だってさ。

news.biglobe.ne.jp


 これX100Vコースなんじゃないの……。

 そもそも大量生産するはずのX100VIでさえ月産15k台なのに、GRIIIなんてもっと少ないはずで、5k台以下だと思うんだよね……。
 センサー自体も古いし、このままディスコンじゃないかな。

 んで、心機一転GRIVが23万円くらいで発売、と。

 たぶんリコーは今回のX100VIのとんでもない受注(100万台)を見て、思ったと思うんだよね、コンデジ復権を、さ。
 X100VIも15k台じゃあ、予約捌くのに67ヶ月かかる計算だよ。もうわけわからんよ。

 今まともな高級コンデジのシリーズを保有しているのは富士とリコーしかないからね。ソニーはもうRX100出す気ないみたいだし。キヤノンニコンも辞めたっぽいし。

フイルムカメラプロジェクト

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 私自身がおっさんであるので、若者がどう捉えるかは未知数だけども、ズレている気がする。

 若者はSNSに慣れ親しんでいるから縦構図! というのは安直ではないか。
 理由は売れまくっているチェキは縦構図ではないこと。
 そして、今古いコンデジが売れているが、理由はエモいからということ。

 若者は自分自身が触れたことのないものに興味を抱くのではないの? と私は思う。
 だからむしろ、縦構図は違うんじゃないの? と。
 おっさんに売ろうとしたzfcが若い人に売れたのも、ああいうデザインが逆に目新しいからだし、私にとってはバブルファッションはダサいけども、今のティーンにはエモいらしいし。

 あとさ、デザインは大事だよ。何よりもね。コモディティ化する世界で最後に残るのはアーティスティック・デザインだから。
 たとえば、こういうズレた商品。

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 折角真鍮で、過去の栄光に寄せたとしても、もこの背面とにゅーっと伸びるズームでは激萎えである。

 逆に、PENTAX KPは未だに人気があって、中古価格が高くて(最終値引き価格より高い)困っているのだが、これはKPが抜群にかっこいいからだろう。KPはやぼったくなく、シュっとしていて、一眼レフ特有のダサさのない機種だったのに、なぜかK-3IIIで元に戻したのは意味がわからない。

 で、折角機械式にこだわっても多分、デジタルコンパクトカメラみたいなダッサいデザインで出てくるんだろうな、という気がする
 今若い人に古いコンデジが受けていても、コンデジみたいなフイルムカメラが欲しいだろうか?

【オールドデジカメ#9】 Panasonic DMC-L10 [2007年発売]

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 モノはオリンパスOEME-510)である。
 悪くはない機種だが、ライブビュー時にいちいちミラーを閉じてからシャッターを切るのは昔のよくある仕様でイマイチ。
 あまり語るところのない機種だと思う。

 ちょっと眠いかな。

 

【オールドデジカメ#8】SONY α77 SLT-A77V [2011年発売]

 Eマウント移行組が口をそろえてAのEVFはよかった、と言う。

 α77のEVFは、確かに2011年当時としては圧倒的だっただろうと思う。
 なにせ2019年発売のオリンパスE-M1Xよりもずっと素晴らしいEVFオリンパスEVFはもともとゴミだが)だからだ。
 現行機と比べても遜色ない(暗所だとノイズが多いが年式的に仕方がなかろう)。
 私はH1の高精細なEVFを絶賛してきたが、正直、遜色がない。8年後に出た機種と比べて遜色ないというのは驚愕だ(追従性は違うと思うが)。

 ただ、私が入手した個体は実は二機目で、一機目は相当酷使されており、EVFが焼けていて黄色かったが、今回入手した機体は1万枚以下であった。
 なので、発売当初に近いEVFの程度だと思われる。

 人(パンピー)によっては、少し使っただけではEVFだと気づかないのではないか? とすら思った。

 Aマウントはこれまで一眼レフだったにもかかわらず、途中からミラーレス化するという軌道変更をなんとかユーザーに受け入れてもらいたかったという意思を感じる。
 だからファインダーの見えやすさには細心の注意を払っていたのだろう。当時ほかのミラーレス勢がクソみたいなEVFだったので、EVFはOVFに勝てないと言われていたのだ。

 しかし、結局のところ、Aマウント機がブレイクすることはなかったわけだ。

 EVFの性能などどうでもよかったのだろうか?

 実はどうでもいいのだろう。ニコンZもEVFは絶賛されていたが、Z6Z7は売れなかった。今ではOVFが絶対的に優れている論すら耳にしなくなった。

 ハードウェアの面では、あいかわらずのミノルタUIとグリップは素晴らしい。

 ただジョイスティックがいただけない。
 α700,900のときは設定事項自体が少なく、レフだったのでどうせ中央一点しか使わなかったわけだが、77は設定も多いのでいちいちジョイスティックで操作するのは難儀だ
 十字キーがほしい。また、操作自体がしにくい。
 富士も十字キー廃止へ舵を切っているが、なぜそんなことをするのか。1~2万円高くてもいいからつけてくれ。

 AF自体は悪くはない。

 12連射AFAE追従は当時もニコキャノフラグシップ真っ青のびっくりスペックだが、今でも通用するだろう。スペック上は。

 13年前の機種なので、ここはあかんなあと思ったのは高感度とトラッキング、起動時間である。明らかにダメだ。
 逆に言えば、それ以外は問題がないと感じた。

 あと今時のミラーレスはシャッター音が2回聞こえない(メカシャッターオンリーにしても)が、A77は二回きこえる。

 確かに露出補正ダイヤルがどうも線形に数値が変更されない感じなのは気持ち悪く、当時も評判が悪かったようだが、そもそも露出補正不要を唱える私としてはどうでもよく、MRやP*でどうにかるだろうし、問題ない。

 ただ起動がとんでもなく遅いこと(2~3秒待つ)がある

 これはほかのメーカーでは感じたことがない。

 これはSONY機特有なのだろうか。コンデジではあるが、最近買ったZV-1もそうだ。妙に起動終了処理が遅いのだ。スナップショットには使えない。
 割と新しいZV-1でもダメなのだから、Eマウント機も全般的にそうなのだろう。

 そういえばRX100も起動が遅かった(終了はそうでもなかったが)。
 ソニーのBIONZの基本設計に何かあるのかもしれない。α900にライブビューが搭載されなかった理由の一端はこの辺にもある気がする
 実際、A700とA900は遅いことは遅いが、Windows9x時代を彷彿とさせるような遅さじゃない。

 ソニーのソフトウェアUIなのだが、あいかわらず使いにくい

 ISO変更する意味のなかったA900やA700では感じなかったが、ISOの変更が横スクロールではなく、縦スクロールなのがすごくやりづらく、オリンパスのスーパーコンパネになれた身としては、ゴミのような設定変更画面である。

 しかし、オリンパスと比較すると全社劣るので、まあ、いいだろう。ニコキャノも大して変わらん。

 トラッキングはマジ使えない。ハズしまくる。

 高感度特性は悪く、ISO640が限界ではないかと思うくらいにはノイジーである。

 が、今も当時の投げ売り価格(レンズキットが3万円台だったようだ)と同じくらいの中古価格なのでそれなりに評価されているのだろうとは思う。

 俄然α99が気になった。

 なにせα99は、位相差、象面位相差、コントラストAFの三本が使える数少ないカメラだからだ。

 最後に画質だが、これは問題ない。2024年現在も通用する。もちろん、低ISO限定ではあるが、これはオールドデジカメ的には普通のことだろう。



MFTの終わりを感じた

 私は一貫してMFTを擁護してきた。
 でもこれは終わりだ。

prtimes.jp


 413グラム、9.34センチ、倍率0.5倍、最短撮影距離14センチ、ISつき。防塵防滴。
 それでいてフォーブリも押さえているらしい。
 13万だってよ。
 こんなもん出てきたらMFTの存在意義がもう、ない。

 パナソニックは自分ところだろうが! フルサイズとMFTはチーム同士でいがみ合いでもしてるんか? ああん?

 f4-7.1は暗いが、じゃあMFTでも同じようにやれるのか? といえば、やれないんじゃないか。

 オリンパス12-100はf4通しとはいえ、かなり大きい。それに画素ピッチ的にフルサイズは2段ISOあげてもいいんだから、f4-7.1でも同等の画質だ。
 RFの暗黒ズームは叩いてきたが、これは違う。28-200の焦点距離で10センチ以下なんだぞ?
 もうだめだ。MFTに未来はない。

バッテリーグリップの怪

 一般的にバッテリーグリップというと以下のようなモノを想像する。

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 上はBG-R10。キヤノンのR5/R6用である。

 私はかねがね言っているのだが、この電池室挿入式のバッテリーグリップは何かいいことがあるのだろうか?
 富士やパナのような底面の端子と接続するタイプの方がずっといいと思うのだが、カメラ業界は割と保守的というか、ユーザーが保守的なのでこれでいいのだろうか?
 とはいえ、各社仕様が異なり、私はいくつかバッテリーグリップを持っているが、比較していきたい。

 まずキヤノンである。
 参考ページとして前述のデジカメウォッチを見てほしい。

BG-R10


 電池室の蓋を外すというクソ仕様である。なぜかキヤノンはこのクソ仕様を延々続けており、理解に苦しむ。

 次は、ソニーのA77のバッテリーグリップである。

VG-C77AM

 こちらはなんと「電池室の蓋を外さなくていい」という素晴らしい仕様になっているのだ(赤丸の部分に電池蓋がそのまま収納される)!
 あけたまま、突起をインサートすればいいのだ。なぜキヤノンはこれを採用しないのか。理解に苦しむ。

 以下は参考サイト様。

tecstaff.jp


 ちなみにA900のバッテリーグリップも同様の仕様である。ちょっと見えにくいが、右側にくぼみがある。

VG-C90AM

 だが、あろうことかソニーはEマウントでキヤノン方式に戻した。VG-C3EMは以下である。
 同じサイト様が参考になる。

tecstaff.jp


 なぜ??? ホワイ??? である。

 ソニーミノルタ由来の素晴らしいUIを捨ててEマウントを始めたが、バッテリーグリップも素晴らしい仕様を放棄してしまった。Eマウントのバッテリグリップはキヤノン同様、クソである。

 パナソニックと富士は非インサート方式である。以下はX-H1のバッテリーグリップ。

Vpb-xh1

 非インサート方式だと、底面の端子カバーをグリップに収納できるようになっている。

 ちなみに、富士はバッテリーが二個はいるが、パナソニックは一個しか入らない。意味不明だ。
 二個いれればいいじゃないか。なぜバッテリーグリップ装着時=二個という固定概念は堅持するのか。これまた理解に苦しむ。

 というわけで、富士の非インサート式でかつ二個バッテリーが入る方式が最高かというと、違う。

 私がこれまで触った中では以下がダントツである。

 見たことない?

 SAMSUNG NX1用のバッテリーグリップだよ。

 これはパナと同じく1個しかバッテリーが装着できない仕様になっているのだが、非インサート式である。さらに、底面の端子カバーを収納するスペース(写真左側)があるばかりか、バッテリーグリップ側の端子カバーも収納できる(一体型になっている。赤丸部分)のだ! 完璧だ。
 これで電池が二個入れば何も言うことはなかった!
 
 上記のように富士の場合、外したバッテリーグリップ側の端子カバーをしまう場所がないのだ。

 

deers.hatenablog.com


 NX1はレビューでも書いたけど、ダイヤルでのAFポイント移動、レンズ側のi-functionボタンなど「そうだよ。それ」というUIを見せてくれた素晴らしいカメラだが、バッテリーグリップの仕様でも今のところ、ダントツである。

 キヤノンソニーには爪の垢でも煎じて飲んでほしい。
 ちなみにニコンの仕様は知らない。

静物でもトラッキングを使えばいいという話

 中央一点にしておいて、被写体をAFしてから、構図を変える。まあ昔からある手法だと思う。いつもそうしていた。

 フォーカスレバーで移動するとか馬鹿くさくてやる気にならないからだ。

 しかし、静物でもトラッキングを使えばいいという話をきいて、目からうろこだった。以前はこんなことを言っていたのに……。

 

deers.hatenablog.com


 私はAF-Cなど使わんよなあと思っていたが、そうか静物でももはやAF-Sの存在意義はないのか、と。
 中央で被写体をトラッキングして、そのままAF-Cで構図を変える。
 これからコサイン誤差もでないわけだ。

 動体ならハズすようなカメラも静物ではハズすまい。

 なるほど。

 AF-Sは早晩なくなるのだなあと思った。それどころか、測距点が増えた関係で必要になったフォーカスレバーもお役御免になりそうだ。

 キヤノンの視線入力や、そのうち搭載されるであろ音声入力があればAFはますます進化していく。

 「電車」と音声入力し、AIが被写体を認識、複数認識した場合は視線入力で特定の被写体をトラッキングして、構図を決めてシャッターを切る
 親指AFも早晩死ぬ。

 今ネックなのは被写体認識しても特定の対象を選択できないカメラが多いことだ。
 人物が複数構図内にいる場合、特定の人物だけを認識してほしいとか、切り替えてほしいという要請に応えられるカメラは今のところないと思う。認識し、結局任意の人物をオートでトラッキングしてくれたら便利だろう。

 よく撮影される人物をカメラが検知するようになるだろう。

 すでにiPhoneの人物検知は高いレベルにあって、よくもまあ、こんな貧弱なデバイスフェイスブックなんかはサーバの力を使っているわけだから)でできるもんだと感心する。

 iPhoneにできて、一眼カメラにそれができないわけないだろう。

・そのうち一眼に搭載されるであろう機能
 音声入力:前述の通り。

 個人検知(AI)・登録(マニュアル):前述の通り。

 被写体認識後の切り替え:前述の通り。

 キヤノン以外も視線入力を採用:前述の通り。

 ストロボなどのアクセサリとのBT接続:電動工具などに採用されているような形式。今もビデオグリップなどはそうだが。

 グリップでのタッチセンサー入力:前述の通り。ワイヤレスイヤホンなどのボタンがたくさん搭載できないデバイスに見られるタッチ入力形式。タップ回数などによって異なった制御をする)によるボタンの減少(音声入力・視線入力も寄与するだろう)。

 物理ボタンの排除:すでにiPhoneなどが採用しているセンサー式ボタン。これによって感触を変えることができる。シャッターフィーリングをユーザーが自在にできるようになる。

 でもね、私は別にそんなもん要らない。

 アマチュア向けデジタルスチルカメラはα900で完成したようなものだ。それ以上は必要なのだろうか。