仮名A氏は中国製のカメラをごみと称していた。たとえ性能がよくてもゴミなんだそうである。中国製も性能がいいよというやつはアホなんだそうである。
ちょっと意味が分からないな、と思う。
製造国で価値が決まるものなんだ。カメラって。
へえ。知らなかった。という感じだ。
どんなに性能がよくても中国製はゴミなら、性能がクソでもドイツ製や日本製ならいいんだろうか?
そもそも、製造国とされるのは「最後の段階」にすぎない。
設計やデザインは日本でやっているわけだ。最後の組み立てを中国人がやろうが日本人がやろうが、大した違いはない。撮像素子はどこでつくろうと機械がつくるのだから、ますます同じだ。
さらにいえば、シグマだって工場で働いているのはベトナム人やインドネシア人が多いに決まっていて、ぶっちゃけ、「組み立て工場がどこにあるか」の違いでしかない。
そんなことにこだわるなんて、やっぱカメラは半分宗教なんだなあと感慨深い。
全てのパーツを中国で作っても、最後に日本で組み立てれば日本製なんだよ。多分、そういうこと知らないんだろうなあ。