フォーサーズ時代の名機?というか、デジカメ史における迷機?とにかく、今でもフォーサーズファンの間ではわりと話題になるのがこれ、E-300である。
ヤフオクで比較的美品を入手した。
ショット数は1000くらいだった(割安が売りで新規一眼客目当てだったフォーサーズ機は、ニコキヤノ機と違い、ショット数の少ない個体がわりとヤフオクに出る。ただし保管状況は悪く、埃だらけのものが多い)。
なにせポロミラー搭載というデジカメ史上類を見ない機種であるし、今後二度とこんな頭のおかしいものは出ないだろう。
同じ部材を流用したE-330、そのOEM版であるDMC-L1もあるが、派生機にすぎない。
さらにいえば、コダックCCD末期のものが搭載されているのもいつまでも語られる要因だ。E-330はパナソニックのLiveMOSになっている。L1も同様だ。
個人的にE-330のLiveMOSは正直、イマイチである。
恐らくパナソニック初のレンズ交換式用撮像素子だったわけだし、まあ仕方ないのだが、E-330/DMC-L1はこんにち(2022年現在)の使用には堪えない。ノイジーだし、全体的にモヤっとしている。
が、E-300は耐えうる。と個人的に思う。
高感度がマジゴミなのと背面液晶が当時の基準でもカス(E-330もあまりよくない。L1は当時でも高水準のものが使われている)なのとWBが終ってる、露出補正ボタンとOKボタンの配置が20世紀の配置(E-330は現代的配置になっている)という欠点はある(欠点だらけじゃねえか)が、ファインダーは案外見やすく(情報表示が右端なのはクソオブクソだが)、でかいわりに重くもなく、AFも静物を撮るなら問題は見受けられない。
で、これにズイコーデジタル25mmF2.8をつけて撮ってみた。
なかなかよくないだろうか?? 20年前のデジカメの実力もナメてはいけない。
いやね、もちろん、このあとに最新のデジカメの画像を見ると最新のデジカメのくっきりぱっきり高精細高画素には勝てないよ。
そりゃあそうだよ。こいつ800万画素だから!!
最近のは4000万画素とかだもん。ローパスレスだし、20年でデジタル補正はめちゃくちゃ進歩した。2004年発売のE-300はまだフイルム時代の残り香のする機種だ(この時代のオリンパスの縦グリはシリアル通信もマイコンもASICも何もなく、接点からボタン類、バッテリー類までリード線が引きまわしているという話だが、本当なんかね)。